2階から落下した。悲しき末路…

カメラ転売全般

カメラ転売を開始して2ヶ月ほど。

とあるカメラ屋で興奮していた・・

 

トモ「え?これ、、めっちゃ安くね?」

目の前のショーケースには

ずらりとカメラやレンズが並んでいる。

 

その中に一つ、見つけてしまったのである・・

 

トモ「これ、、、15000円以上で売れるじゃん!!」

真顔だが、顔は紅潮していた。

視線の先には、一つのレンズしかなかった。

 

“NIKON Ai-s 50mm F1.4”

¥5.400

 

これまで、利益という利益をあげていなかった。

カメラ一つで、せいぜい1000円、2000円の儲け。

それでもバイトに比べたらマシであった。

 

しかし、この商品は違う。

 

たった一つで。

たった一つで、1万円も儲かるのだ・・

ついに見つけてしまった・・!

 

・・・はっ!まずい!

他にも狙ってるやつがいるかもしれない!

 

すかさず、店員を呼んでレンズを確保してもらった。

一安心だ。

 

店員と一緒にレジに向かう。

そしてじっくりとレンズを眺めてみる。

「う、美しい・・・」

非常に綺麗なレンズだった。

 

何でこんなに安く売ってるんだ?

これは俺へのご褒美なのかもしれない。

最近頑張ってたしな。

神様のプレゼントだ。

うん。そうに違いない。

 

5400円を支払って

意気揚々と店を出る。

 

なんてラッキーなんだろう。

わざわざ銀座まで仕入れに来てよかった。

 

その日の帰り、満員電車に巻き込まれても

トモは上機嫌だった。

 

ー翌日

 

早速、出品に取り掛かることにした。

いつもより気が軽い。

 

儲かるブツを買えたからだな。

 

トモのカメラ作業スペースは決まってロフトだった。

高いところが好きだからだ。

 

紙袋の中から、昨日買った商品を1つ1つ

取り出していく。

 

「これと、これとこれと・・・」

 

一つ一つ並べていく。

・・そして、並べ終わった。

 

ガタッ

「よーっし!!やるぞーーーって?ん、んおおおあああ!!!!!!!」

 

嫌な音を立てて

何かが転がっていく

 

ガラガラ

 

ヒュー〜ん

 

 

リーン

 

 

・・・やべ、、落っことした。

 

「まさか、まさかね・・」

梯子から降りて様子を見にいく。

 

落ちたのはレンズのようだ。

「ま、まさかね・・」

プチプチに包まれているので、飛び散ってはいない。

 

恐る恐る、プチプチを開けてみる。

 

「あっ」

 

・・・・儲かる商品(NIKONレンズ)は、

見るも無残な姿になっていた

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

15分後、ようやく立ち直った。

改めてバリバリに割れたレンズを眺めた。

 

もしかしたら、なんとかなるかも・・

そんな淡い希望は一瞬で打ち砕かれた。

 

だって、ガラスの部分がない。

もうスッカスカ。

指が貫通しちゃう。

 

レンズというよりもはや筒。

ただの管。鉄の塊。

 

例えるなら、米と具材を抜いた恵方巻き。

つまり海苔Only。

 

「こんなのどうすればいいんだよ・・・」

一瞬にして絶望の淵に立たされた。

 

5400円だぞ。

 

うまい棒がいくつ買えると思ってんだ

60本だぞ?あ、もう9円じゃないのかな

 

そんなことを考えながらも思考した。

目の前にあるのは米なし、具なし恵方巻き(ガラクタ)。

こいつをどう処理するか。

 

売るか?

この状態で?

ただの鉄の塊だぞ?

 

しかし、捨てるわけには行かなかった。

カメラは燃えるごみには出せないのだ。

 

トモは燃えるごみしか出したことがない。

さすがに紛れ込ませるには抵抗があった。

 

「よし、」

出品することに決めた。

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

値段はどうするかな・・

高値で売れることは愚か、1円でも売れるかどうか・・・

 

でも5400円で買ったしなあ

1円で売れてもなあ

 

・・・

迷った末、1980円で売ることに決めた。

いつか売れればいい、ちょっとでも元が取れれば。

そんな淡い期待だった。

 

気落ちしてても仕方がない。

仕入れに行かなければ。

 

気を撮り直して、新宿に向けて出発した。

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

ぽろんっ♫

スマホが振動した。

 

無意識にスマホを開く。

 

おめでとうございます!

「★ジャンク品★ NIKON Ai-s 50mm F1.4 」が落札されました!

 

え?

 

ええっ!?

え、マジで?

マジか。うわ。マジか。

あの筒、売れたよ・・

 

 

出品して1時間。

バリバリに割れたレンズ(燃えないゴミ)

はどこかの物好きに買われてしまったのだった。

 

 

結論

カメラは壊れていても売れる。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました