【トモのプロフィール】
大学ブラック部活-後編-
2年生の冬頃、
ついに僕と同期の不満が爆発しました。
部のやり方
部の方針や文化
先輩
コーチ
全てに対して、憎しみに似た感情を爆発させました。
当時の不満をコーチにぶつけた内容の一部です。
※ネガティブな発言ばかりでお見苦しいと思います。
体育会でいう先輩(4年生)は神様。
とするとコーチはさらにその上の存在であり、
本来は意見するのも恐れ多いことです。
ですが、我慢が出来ませんでした。
それは僕らが翌年のリーダーとなる事が確定していたのも原因の一つです。
僕らの一つ上の先輩はこれまでの”指導”で心を壊し、
活動できないほど、精神的に追い詰められていました。
なので本来4年生がやるべき『仕事』を
僕たちがする事になっていたのです。
自分達が納得していないやり方を
やりたくないし、後輩に押し付けられません。
そうして僕たちはこの気持ちを先輩、コーチにぶつけました。
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ですが、結局は変わりませんでした。
僕たちの提案は部の根底、これまでのやり方、文化
その全てをひっくり返すものであり、
到底受け入れられるものではなかったのです。
結局、大きく変わることのないまま僕たちは3年生となり、
新たな一年を迎える事になりました。
僕は結局主将として部のトップに立つ事になりました。
しかし、僕の心には依然、不満やイライラが渦巻いていました。
僕の同期は諦め、やる気を失った状態で、自分のやりたい事に没頭していました。
部活は適当にこなしてるように見えました。
後輩も昔の僕のように、仕方なく活動していました。
怒られないように頑張っていました。
僕自身も「やらなきゃいけないという気持ち」と
「やりたくないという気持ち」の葛藤がありました。
みんながバラバラな方向を向いています。
そんな僕らにコーチはミーティングの場で
「なぜ、こうしたいのか」
「どういう目標を掲げたいのか」
「もっと厳しくやれるのではないか?」
と質問を浴びせてきます。
それは皆が、”やる気があるという前提”での質問です。
しかし、当然答えられるわけがありません。
だって、みんなやりたくないんだから。
なのでその場は適当に取り繕った回答しかできません。
だから
体裁だけ整えた、中身が全く伴っていない部運営が行われました。
この時の感覚はとてつもない違和感というか、
「何か違う」「間違っている」「しっくりこない」という感じです。
そんな不安が引き起こしたのか、
偶然か、必然なのか。
ついに起きてはいけない事が起きてしまいました。
大事故です。
後輩が転落してしまったのです。
幸い、命に別状はありませんでしたが、大きな怪我を負わせてしまいました。
僕の責任です。
適当な気持ち、
中途半端な気持ちで取り組んでいたばっかりに
事故が起きてしまったのです。
その日は皆が不穏な空気を感じていました。
「やるべきではない」と感じていました。
ですが、日程的にもやらざるを得なかったのです。
体裁を整えるために中身を疎かにして、引き起こされた事故でした。
僕たちは考えさせられました。
中途半端な気持ちで行なっていたら
それ相応の結果が待ってる。
今後どうしていくのか、どう向き合っていくのか。
そして僕自身、もう一度自分に向き合いました。
どうして僕はこんなに部活にこだわっているのか、
なぜやりたくないのにやっているのか、
どうしたい。どう生きたい。
帰りの電車で、ぼーっと景色を眺めながら
そんな事を考えていると、
自然と、
ふっと心が軽くなりました。
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